漠然とした不安の正体がわかった話
谷口貴彦さんの「ザ・コーチ 最高の自分に出会える 目標の達人ノート」という本を読んでいて、今感じている漠然とした不安の正体がわかった話。
結論から言うと、今後やりたいことはわかっているのに、大きな夢を描きすぎて、どうやって実現させるか?が分からずに、自分がまったく進歩していないように感じて不安に感じていた。
この本は、住宅メーカーの営業として働く星野が、偶然公園で老紳士に出会う。
彼から目標の達人になる方法を学び、星野の人生が変わる話だ。
目標、目的、ゴールとは?
目標とは、〈目的を達成するために設けた目当て〉とありました。
つまり、目標はあくまで、目的に向けての目印でしかないということです。
それに対して、目的の意味は、〈成し遂げようと目指す事柄〉でした。
この目標と目的の意味をあらためて調べて、目的を実現するために目標を定め、それに向かって行動するのだということに気づきました。
つまり、目標は目的の実現のため設定されるものということです。それなのに、僕も含め多くの人が、いつの間にか目的がどこかへ行ってしまって、目標が一人歩きをしています。
ゴールですが、僕は目標と同じ意味だと思っていました。
でも、いざ実際に調べてみると、〈競技などで、着順の決まる一番最後の地点・決勝点〉とありました。
つまり、目的のための最終的な目印がゴールで、そのゴールまでの途中の目安や、通過点としておくのが目標なんですね。
まず目標、目的、ゴールという言葉が出てきます。
よく耳にする言葉ですが、はっきりとした定義はあいまいで、なんとなくのイメージを持っているだけでした。
言葉の定義を明確にすることで、自分の思考をより正確に、具体的に表すことができます。
本の中で挙げられていた具体例
あるマラソン選手があげた事柄を、目的、ゴール、目標に分けてみる。
A 次のオリンピックで金メダルを取る
B 十キロのタイムを三ヶ月であと三分短縮する
C 自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたい
D 今月、合計五百キロを走り込む
E 今年の選考レースで優勝する
F 脚力を十パーセント強化する
G 誰よりも速く走って”風”になる
目的・・・C、G
ゴール・・・A、E
目標・・・B、D、F
このマラソン選手の場合は、ただオリンピックで金メダルを取ると言うのではなく、目的とゴールをセットにした言葉を自分に聞かせればいいんです。
「私は、自分が可能性に挑戦することで、子どもたちに夢を持つことの素晴らしさを伝えたいんです。そのために、次のオリンピックで金メダルに挑戦します。だから毎日努力して、今年の選考レースで優勝します」とね。
そして、具体的で確実な一つの行動を、目標という指標を立てながら続ける。これが、効果的にゴールや目標を活用する方法です。
ただ金メダルを取るではなく、そもそもなぜ金メダルが取りたいのか?そのために何が必要かを考える。
自分に当てはめてみる。
ビジョンとは?
ビジョンを調べてしっくりきた意味が、〈将来あるべき姿を描いたもの〉〈将来の構想〉〈未来像、その光景〉です。
つまり、自分自身や家族、チームや将来の理想像や未来の光景がビジョンですよね。
ビジョンは鮮明でありありとしていて、その光景を頭の中で見るだけで、嬉しいとか、楽しいとか、ドキドキワクワクするといった感情が湧くものでなくてはなりません。
目標の達人たちは、そういうビジョンをいつも描いて想像しては、自分のエネルギーにしています。ある意味、ビジョンはゴールに向けて行動するための強化剤です。
自分の理想の姿を持っている。こうなりたいという姿がある。
でも、忙しさにかまけて日常のことだけでいっぱいになってしまう。
人はすぐに忘れてしまう生き物だ。思い出すキッカケを日常の中に取り入れる。
言葉でも、写真でも、音楽でも、そのビジョンを思い出させるモノを。
最後に
今自分が掲げている目的は、「食料目線で、環境問題を解決する」
そのためのひとつのゴールが、「持続可能な農業、ライフスタイルを実践する、広める」
目的ははっきりしていたのだが、そこまでの道のりが具体的でなく、現実との距離を感じていた。
遠く先にある理想を現在地から眺めて、まったく進めていないなと卑屈になる必要はない。
今すべきなのは、目的を達成するために必要なゴール、目標を設定し、より小さな要素に分解する。そして今の自分に何が足りていないのか、これからどんな知識、技術を身につけるべきなのか分析することだ。
夢、目的、ゴール、目標、ビジョンは自分の可能性を最大化するためのツールなんです。このツールを最大限活用すれば、人生が、自己ベスト更新の連続になります。